健康志向の盛り上がりにより、多くの人がジョギングを愛好しており、ジョギングおよびランニング人口は、2012年の推計で1000万人とも言われています。
最近、太り気味でお腹周りが気になりだした。
「家族からデブ」などと傷つく言葉を投げ掛けられ、「ちょっと走ってみるか」と軽い気持ちで始めたジョギング。
初めは10分も走ると、ふくらはぎや太ももが硬直し辛く、呼吸もしんどかったけど、毎日走っていると、段々と走れるようになり楽しくなってきた。
3ヵ月目あたりから身体も締まり、体の変化を実感できるようになってきた。
会社でも痩せたねとか、何かしてるの?
と言われると嬉しくなってきて、身体の変化を実感!
近々大会にでも出場しようと練習していると、膝の外側に違和感を感じ、湿布を貼ったり、雑誌で見たストレッチを試しているけど、最近では階段の昇り降りや、膝の曲げ伸ばしでも痛みを感じるようになってきた。
大会に向けて走りたいけど、日常生活にも支障が出てきて思うように走れない!
大会にエントリーしててもうすぐなのに、練習できないことでストレスを感じたり焦りを感じてしまう。
このように、膝や足の痛みなどに悩まされているランナーは結構いらっしゃいます。
巷では、多くの市民マラソンが開催されていますが、それに伴い、ランニングが体に与える良い面だけでなく、負の側面も現れるようになり、多くのランナーが足の悩みを抱えていることと思います。
当院の患者さんでも、毎年大阪マラソンやハーフマラソンに参加され、そのサポートにも携わっていますが、走っている方の年齢層を見ていますと、多くの中高年の方が走っておられます。
フルマラソンやハーフマラソンを走ろうと思ったり、走っていると、やはり目標が出てくる方も多いのではないでしょうか?
フルマラソンで42.195km、ハーフマラソンで21.0975kmの距離を完走、速いゴールタイムを目標に掲げ、それをクリアしようとすると、どうしても走る距離、走るスピードを上げていく必要があります。
ジョギングを卒業して目標を掲げて、速度をあげ走っていると、月間の走行距離が増えていきます。
走る動作は、歩行よりも関節や筋肉に与える負担が大きく、特に中高年の方はランニング障害を引き起こすリスクが高まります。
ランニング障害の種類は多々ありますが、おもに足部から膝関節に発症し、それには内的要因と外的要因が考えられます。
内的要因
年齢、アライメント不良(骨などの位置関係)、ランニングホーム、肥満、性別
外的要因
走行距離、シューズ、ランニングコースなど
今回のブログでは、代表的な障害として、多くの方が悩まれている「ランナー膝」についてお話しします。
ランナー膝とは別名で、長脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)といいます。
自分の膝の痛みが当てはまるか✅してみてください。
✅膝の外側付近に痛みを感じる
✅走っていると、膝の外側に痛みを感じるが、休むと治る(初期)
✅平地を歩いて痛みがない場合でも、階段の昇り降りで膝の外側に痛みを自覚
✅膝の屈伸において、膝の外側に痛みを自覚
腸脛靭帯

骨盤の腸骨という骨の横から大腿筋膜張筋という筋肉として始まり、途中で腸脛靭帯に移行し、太ももの外側から膝の外側を通り脛骨という骨につきます。
長脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
長脛靭帯は、骨盤の外側から大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)として起こり、脛骨(すね)の外側に長脛靭帯(ちょうけいじんたい)として着きます。
ランニングにより繰り返しの膝の曲げ伸ばしで、膝の外側を走行する長脛靭帯の摩擦により、膝の外側に痛みが起こります。
自覚症状としては、ランニング中に膝の外側に痛みが起こり、ランニング開始時にはほとんど痛みはなく、距離の増加とともに症状が現れたり、チェックシートの症状が主となります。
自分でできる対処法としては、走行距離が増えたり、走行スピードが増すことで、痛みのリスクが高まりますから、まずはオーバーワークによる走り過ぎを止めることです。
走行日数、走行距離、走行スピードを半分、1/3程度に減らしてみる。
インターネットを検索すると、自分でできる対処方など沢山出てくると思いますが、ストレッチなどをしても一度起こった痛みは、簡単なストレッチなどで改善することは難しいかもしれません。
オーバーワークを控え、痛みが治まってきたにも関わらず、同じように走り出すとまた痛みが起こり、そのような繰り返しであったり、なかなか改善しない痛みでお困りの方は、一度、専門家に診てもらう事をオススメします。
マラソン愛好家の方は、様々な故障を抱えながら走っておられると思います。
走っているから痛いのはしょうがない、痛みを我慢して走っていると、痛みをかばうため、ランニングホームを崩す可能性があります。
また膝の痛みをかばうために、腰や股関節にも影響が出て負のスパイラルに陥る可能性もあります。
他院と違う、当院の治療の特徴
「人の体は精密機械です!」
人の体は精密にできています。
痛みの原因と言われている長脛靭帯に炎症が起こり痛みが出ていたとしても、関節、筋肉には繋がりがあります。
そこで、膝に繋がりのある足関節や股関節のアライメント(骨の位置関係)、筋肉の繋がりを診ていくことで他院では対応できないような痛みにも対処し治療実績を上げています。
また、当院は陸上の強豪校で、専門に中・長距離をやっていた院長が、ランニングの知識なども含め治療でもお力になれると思います。
膝の痛みだけに関わらず、様々な痛みを抱えながら思うように走れず悩んでいるランナーの方、日常生活で痛みに苦しまれている方は当院にご相談下さい。
当院は一人一人の患者さんにしっかり向き合うため、施術時間確保のため完全予約制としています
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