上司から、仕事のプレッシャーがきつく、睡眠を削ってでもなんとか結果を残そうと、残業をして頑張っていた。
帰宅するのは午前12時頃、寝るのはいつも2時過ぎで、朝は、6時半に起きなければならないので、4時間半ほどしか眠ることができず、朝からいつも頭がボ―としている。
自分では睡眠が減っても大したことないと思っていて、そんな生活が約1年ほど続き、頑張った甲斐もあり仕事は順調でした。
その頃、自分では気づいていなかったけれど、取引先で「顔色が悪いけど、体調悪いの?」、大丈夫?と言われことが多くなっていた。
自分でも最近、なかな疲れが取れず、体調の悪さを少し感じていたので、睡眠時間を確保するため早く帰宅して寝るようにした。
早く布団に入って寝ようとしても、仕事の事が気になって色々考えてしまいなかなか「眠れない・・・」
早く寝ようと思えば思うほど頭がさえてきて眠れない・・・
今、日本の成人の約5人に1人が何らかの不眠を感じていると報告されています。
不眠の症状は様々で、夜なかなか寝付けない、夜中や朝早くに目が覚めてしまう、朝起きても疲れが取れない、日中の眠気、だるさなど。
不規則な生活が続き、仕事でのプレッシャーが強く、ストレスが溜まると自律神経のバランスを崩し、不眠になることがあります。
睡眠の大切さについて
眠っている間は、体や脳の機能が停止しているわけではなく、昼間活動している時とは異なる働きで身体のあらゆる部分のメンテナンスをしています。
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、それを繰り返しながら私たちは眠っています。
レム睡眠とは
脳は起きていて体が眠っている状態
ノンレム睡眠とは
脳も体も眠っている状態
寝入りはまず、ノンレム睡眠が訪れ、最初の90分は最も深い眠りとなります。その次に入眠後90以降に訪れるのが最初のレム睡眠です。
細胞の修復や疲労回復などを促し、
身体のメンテナンス
・成長ホルモンの分泌
成長ホルモンと聞くと、成長期限定に出るホルモンだと思われがちですが、壊れた細胞やDNA、組織の修復、疲労回復、
疲労物質の排出などを担っていて、人の生命維持には欠かせないものです。肌の再生など美容にも関係しており、若々し
健康でいるいる為にも、しっかり分泌されることが望ましいです。
成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌され、眠りについてから3時間以内に分泌され、特に最初の90分に迎える深い眠り「ノンレム睡眠」の時にピークとなります。つまり、成長ホルモンをたっぷり分泌させるには、3時間以上深く寝ていることが大切です。

自律神経と睡眠の関係
私達の身体には、自分の意志で動かせる部分と自分の意志ではコントロールできない部分とがあります。
例えば手足は自分の意志で自由に動かす事ができます。
一方、心臓や胃腸は自分の意志では動かす事は出来ません。
そのように、自分の意志では動かせないけれど、生命活動に関わる働きをコントロールしている神経が自律神経です。
自律神経は、私達の意識とは無関係に24時間休みなく働いてくれるおかげで、睡眠中も心臓や呼吸が止まることがなく日々の活動が行えます。
気温などに合わせ、体温調整を行うのも自律神経の仕事です。
そのため発汗、血管の収縮、血液量の変化なども自律神経が各組織に作用して、その働きを調整しているので、それらが乱れると必要以上に汗が出たり、反対に汗をかかなくなったり、冷え、のぼせ、唾液がでなくなって口の中が乾く、目の乾燥などの症状が起こります。
このような働きを持つ自律神経は、生きるために絶対に欠かせない大切な働きをしています。
自律神経の働きのバランスが乱れれば、身体に様々な不調が起こるようになります。
「交感神経と副交感神経」
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの種類があります。
交感神経は、主に外での活動や昼間を中心に働きます。
・筋肉、血管の収縮
・心臓の鼓動を高める
・呼吸を早める
など、体を動かす際に適した体の状態をにしてくれます。
一方副交感神経は、主に内部の生体活動や夜間を中心に働きます。
・筋肉の緊張を緩める
・脈拍を穏やかにする
・呼吸を穏やかにする
・血管を広げてリラックス状態に
睡眠や内臓の働き、細胞の修復など、体を健全に維持するための内部活動に適した体の状態にするのに働きます。
この2つの神経は24時間、状況に応じて強弱が切り替わり、常に両方がバランスよく働いていることが重要で、どちらかが強くなりすすぎても様々な問題が起こります。
このようなことから、不規則な生活が続いたり、強いストレスを受け続けると自律神経のバランスを崩し眠れなくなることがあります。
生活習慣の改善
不眠の症状で辛いな感じていても、そいうものだ、仕方ないと諦めている方も多いと思います。
心と体の為にも不眠を解消するためには、まずは規則正しい生活習慣を身に着けることが大切です。
眠りに悩みがある方の対処法
・適度な運動を心がける
20分程度のウオーキングなど
・寝る前にリラックスする時間を作る
寝る前のカフェイン飲料は、眠りを妨げたり、眠りを浅くするで避ける
・睡眠時間は人それぞれ
必要な睡眠時間は季節や年齢でも変わります。日中の眠気で困らないのが自然な睡眠です
・良い睡眠には環境作りも必要
テレビや照明は、寝る前に消す
・体内時計リズムをたもつ
夜更かしなどをしないよう不規則な生活をしない
このような事を行っても、眠れないでお困りの方は当院にご相談ください。
YNSA山元式新頭鍼療法
当院では、YNSA山元式新頭鍼療法という方法で不眠の施術を行っています。
YNSA山元式新頭鍼療法とは、宮崎県の山元敏勝医師が1973年に確立した治療法で、自律神経などの神経症状、脳梗塞などの後遺症から起こる運動麻痺などに効果があります。
その効果の高さから、YNSAは補完代替療法に関心の高い欧米で早い時期から注目を集め、各国でセミナーが頻繁に行われていて、現在でも世界では、YNSAを治療に採り入れる医師は増え続けています。
また諸外国から毎年40人~50人、一週間の日程で山元病院へ山元敏勝医者の手技を直接勉強に来られます。私もそのセミナーに参加し技術の習得をしています。
これまでの患部に刺す鍼治療とは異なり、頭の治療ポイントに鍼を行い、極めて即効性の高い治療法で、この施術法はどこの鍼灸院でも受けられる訳ではなく、大阪でもこの施術を行える鍼灸院は多くありません。