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右を下にして寝ると首から肩にかけて痛くて怠くて眠れない…その原因とは?

2026.06.21. 更新

右を下にして寝ると首から肩がいた怠くて眠れない…その原因とは?

薄暗い寝室で、肩を下にした横向きの姿勢で寝ている女性のクローズアップ。グレーのニットを着た彼女は、痛みに耐えるように眉間に深いしわを寄せ、顔を歪めて泣いている。下になっている左肩と顎の間に左手を挟み込んでおり、圧迫による腕の痛みや痺れの辛さを表現している。枕元のスタンドライトが彼女の苦痛の表情を照らしている。

「右を下にして寝ると肩が圧迫される感じがする」

「首から肩にかけて重だるくなり、なかなか眠れない」

「夜中に何度も目が覚めてしまう」

「朝、起きると肩が痛い」

このようなお悩みはありませんか?

実際に当院にも、

  • 横向きで寝ると肩が痛い
  • 腕がだるくて寝る場所が定まらない
  • 首から肩にかけて張りが強い
  • 朝から腕が重い
  • 病院では異常なしと言われた

という方が多く来院されます。

このような症状が続くと、

「頚椎ヘルニアではないだろうか」

「神経が圧迫されているのではないか」

と不安になる方も少なくありません。

確かに首から肩に広がる症状では神経が関係していることがあります。

しかし実際には、神経の圧迫だけが原因とは限りません。

首や肩周囲の筋肉、姿勢の乱れ、筋膜の問題など、さまざまな要因が重なって症状が起こっていることがあります。

なぜ横向きで寝ると症状が強くなるのか?

横向きで寝ると、下になった肩には体重がかかります。

筋肉や関節の動きが良い状態であれば、体重はうまく分散されません。

しかし首や肩周囲の筋肉が硬くなっていると、一部に負担が集中しやすくなります。

さらに長時間同じ姿勢が続くことで血流が低下しやすくなり、筋肉は回復しにくい状態になります。

その結果、

  • 肩の圧迫感
  • 首の張り
  • 腕の重だるさ
  • しびれのような違和感
  • 腕が冷たくなる感じ

が現れることがあります。

夜中に何度も寝返りを打ってしまう方は、このような状態が起こっている可能性があります。

斜角筋がという筋肉が関係していることがあります

首の前側には斜角筋という筋肉があります。

あまり聞き慣れない筋肉かもしれませんが、この筋肉は首を支えたり呼吸を補助したりする重要な働きをしています。

斜角筋の周囲には、首から腕へ向かう神経や血管が通っています。

頸部右側の解剖イラスト。前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)を通過する黄色い腕神経叢と赤い鎖骨下動脈、前斜角筋の前面を走る横隔神経、筋肉の前方を通る青い鎖骨下静脈、および後斜角筋、鎖骨、第1肋骨のトポグラフィー。各部位に日本語の指示線ラベル付き。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって頭が前へ出た姿勢が続くと、斜角筋は緊張しやすくなります。

すると神経や血管にストレスがかかり、

  • 肩が重だるい
  • 腕が疲れやすい
  • 手がしびれる
  • 腕が張るような感じがする
  • 腕が冷たくなる感じ

といった症状が現れることがあります。

これは胸郭出口症候群の原因の一つとして知られています。

胸郭出口症候群とは?

胸郭出口症候群とは、首から腕へ向かう神経や血管が通る部分でストレスを受けることで起こる症状です。

特に、

  • デスクワークが多い方
  • 猫背の方
  • 巻き肩の方
  • 腕をよく使う方

にみられることがあります。

症状としては、

  • 首こり
  • 肩こり
  • 腕のだるさ
  • 手のしびれ
  • 握力の低下

などがあります。

ただし腕のだるさがあるからといって、すべて胸郭出口症候群というわけではありません。

筋肉や筋膜の問題が関係しているケースも多くあります。

神経の圧迫だけでは説明できないことがあります

首から肩、腕のだるさというと、

「神経が圧迫されているからだ」

と考えられることが多いです。

もちろん頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアによって神経が刺激され、症状が現れることはあります。

しかし近年の研究では、MRIでヘルニアや変形が見つかっても症状のない人が多く存在することが分かっています。

反対に、画像検査では大きな異常が見つからなくても、強い痛みやしびれを感じている方もいます。

つまり、

「画像に異常がある=症状の原因」

とは限らないのです。

そのため筋肉や筋膜の状態、姿勢、体の使い方も含めて考える必要があります。

トリガーポイントが原因になっていることもあります

首から肩、腕のだるさは、筋肉にできたトリガーポイントが関係していることがあります。

トリガーポイントとは筋肉の中にできる過敏な部分のことです。

この部分が存在すると、その場所だけでなく離れた場所にも痛みやだるさを飛ばすことがあります。

これを関連痛と呼びます。

例えば首の斜角筋にトリガーポイントができると、

  • 肩のだるさ
  • 上腕の重だるさ
  • 前腕の違和感
  • 手のしびれのような症状

が現れることがあります。

また、

  • 肩甲挙筋
  • 僧帽筋
  • 小胸筋

という筋肉なども首から腕への症状に関係することがあります。

そのため画像検査だけでは分からない筋肉由来の症状が隠れていることも少なくありません。

マッサージをしても戻る理由

マッサージを受けると一時的に楽になることがあります。

しかし、

  • 猫背
  • 巻き肩
  • 頭が前へ出た姿勢
  • 肩に負担が集中する体の使い方

が残ったままだと、再び同じ場所に負担がかかります。

その結果、筋肉が硬くなり、血流が悪くなる症状が繰り返されてしまいます。

当院の考え方

当院では首から肩、腕のだるさを、

  • 症状が出ている部分
  • 負担を作っている原因

の両方から考えています。

まずは筋膜リリースや鍼治療によって硬くなった筋肉を緩め、血流を改善し、過敏になった神経を落ち着かせていきます。

その後、猫背や巻き肩、体の使い方の癖を整える運動を行い、首や肩に負担が集中しにくい状態を目指します。

首から肩、腕のだるさは神経の圧迫だけでなく、筋肉や姿勢、体の使い方など様々な要因が関係しています。

なかなか改善しない症状でお悩みの方は、一度ご相談ください。

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