「腕を上げていると手がしびれてくる原因とは?肩こりだけではない本当の理由」
2026.07.21. 更新
腕を上げていると手がしびれる原因とは?肩こりだけではない本当の理由

この記事の目次
洗濯物を干していると手がしびれる、ドライヤーを使っていると腕が重だるくなる、電車のつり革を持っていると肩から指先までジンジンする。このように、腕を上げ続けたときに起こるしびれや痛みで悩んでいませんか?

- 洗濯物を干していると腕がだるくなる
- ドライヤーを持つ手がしびれてくる
- つり革につかまっていると肩から手が痛む
- 棚の上に物を置くと腕に力が入りにくい
- 腕を下ろすと少し楽になる
このような症状があると「肩こりがひどくなっただけ」「腕の筋力が落ちたから」と考えがちです。
しかし、腕を上げたときに起こる手のしびれや腕の重だるさには、首や肩の筋肉だけでなく、神経や血管の通り道、肩甲骨の動き、筋肉にできたトリガーポイントなど、いくつかの原因が関係している可能性があります。
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なぜ腕を上げると手がしびれるのか?
首から腕、手へ向かう神経や血管は、首の横から鎖骨周辺、胸の前を通っています。この通り道には斜角筋や小胸筋などがあり、腕を上げる動作によって周囲の組織に負担がかかることがあります。
腕を上げ続けると肩甲骨や鎖骨の位置が変わり、神経や血管の通り道が狭くなる場合があります。すると、肩から腕にかけての痛み、重だるさ、手のしびれ、冷たさなどが現れることがあります。
こうした状態の一つに「胸郭出口症候群」があります。胸郭出口症候群では、首から腕へ向かう神経の束や血管が、首・鎖骨・胸の前付近で圧迫や刺激を受けます。
ただし、腕を上げたときにしびれるからといって、必ず胸郭出口症候群とは限りません。首の神経、肘や手首での神経の圧迫、肩関節の問題、筋肉から広がる関連痛なども考える必要があります。
関係しやすい筋肉
1.斜角筋

斜角筋は首の横にあり、呼吸を助けたり首を動かしたりする筋肉です。斜角筋の間には、首から腕へ向かう神経が通っています。
頭が前に出た姿勢や浅い呼吸が続くと、斜角筋が呼吸を助けるために働き過ぎることがあります。その状態で腕を上げ続けると、首から腕へ向かう神経の周囲にさらに負担がかかり、腕の重だるさやしびれにつながる可能性があります。
2.小胸筋

小胸筋は胸の前にあり、肋骨と肩甲骨をつないでいる筋肉です。その近くを、腕へ向かう神経や血管が通っています。
猫背や巻き肩の姿勢が続くと、小胸筋が短く硬くなりやすくなります。さらに、肩甲骨が前に傾いた状態で腕を上げると、神経や血管の通り道に負担が加わる場合があります。
小胸筋だけを揉めばよいのではなく、胸の動きや肩甲骨、腕の上げ方まで確認することが大切です。
3.棘下筋

棘下筋は肩甲骨の後ろ側にある筋肉で、腕を外側へひねる動作や、肩関節を安定させる働きがあります。
棘下筋にトリガーポイントと呼ばれる過敏な部分ができると、肩の前側から腕、前腕、手の方向へ痛みが広がることがあります。実際に神経が圧迫されていなくても、ジンジンする、重だるいなど、しびれに似た感覚として表現される場合があります。
4.大胸筋・三角筋
大胸筋や三角筋も腕を持ち上げたり支えたりするときに働きます。ドライヤーや洗濯物干しのように腕を上げ続ける動作では、これらの筋肉が休めず、負担が集中します。
筋肉にトリガーポイントができると、痛む筋肉とは離れたところに痛みや重だるさが広がる「関連痛」が起こることがあります。そのため、手や前腕がつらくても、原因となる筋肉が肩や胸の周囲に隠れている可能性があります。
神経の圧迫だけが原因ではありません
手のしびれと聞くと、多くの方は「神経がどこかで圧迫されている」と考えます。しかし、すべてのしびれが神経の圧迫だけで説明できるわけではありません。
筋肉にできたトリガーポイントから離れた場所へ症状が広がることもあれば、首や肩周辺の筋肉が緊張することで神経が刺激を受けやすくなることもあります。また、肩甲骨や上半身の動きが少ないために、腕だけが頑張っているケースもあります。
大切なのは、症状のある手だけを見るのではなく、首、胸まわり、肩甲骨、肩関節がどのように動いているかを確認することです。
姿勢だけを直せばよいわけではない
猫背や巻き肩は、しびれや腕の重だるさに関係することがあります。しかし「姿勢が悪いこと=痛みの原因」と単純に決めつけることはできません。
問題になりやすいのは、長時間同じ姿勢が続くことや、腕を上げるときに肩甲骨や上半身がうまく連動せず、特定の筋肉だけに負担が集中することです。
たとえば、肩甲骨が上向きに動かないまま腕を上げると、肩周囲の筋肉が過剰に働きます。反対に、肩を必要以上にすくめて腕を上げる人は、首の筋肉が緊張しやすくなります。
そのため、止まった姿勢を整えるだけでなく、腕をどのように上げているかという「体の使い方」まで見直す必要があります。
首の病気や手首の問題も考えられます
肩から手にかけてのしびれは、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどによって、首の神経が刺激されて起こることもあります。首を反らす、横に向けるとしびれが強くなる場合や、腕や手の筋力低下を伴う場合には注意が必要です。
また、親指から中指付近のしびれでは手根管症候群、小指側のしびれでは肘部管症候群など、肘や手首付近で神経が圧迫されている可能性もあります。
症状の出る場所だけで原因を断定することはできません。どの姿勢や動作で症状が出るのか、首を動かしても変化するのか、腕を下ろすと治まるのかなどを確認していくことが大切です。
このような症状は、まず医療機関へ
次のような症状がある場合は、整体や鍼灸を受ける前に、整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 急に強いしびれや痛みが現れた
- 腕や手に力が入らず、物を落とすことが増えた
- 手や腕が青白い、紫色になる、強く腫れる
- 片側の手が急に冷たくなった
- 胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う
- ろれつが回らない、顔のゆがみ、足の力が入りにくい
- 転倒や事故のあとから症状が出た
- 安静にしていても強く痛む、夜間痛が続く
- 発熱、原因不明の体重減少、がんの既往がある
血管障害や脳・心臓の病気など、緊急性の高い病気でも腕のしびれが起こることがあります。いつもと違う強い症状があるときは、自己判断で様子を見ないようにしてください。
当院では症状のある手だけを見ません
大阪市鶴見区・放出のY’s body careでは、しびれている手や痛む肩だけでなく、首、胸まわり、肩甲骨、肩関節の動きや、腕を上げるときの体の使い方を確認します。
斜角筋、小胸筋、棘下筋、大胸筋などにトリガーポイントが確認できる場合には、隠れた痛みの原因となる部分へ鍼治療を行います。鍼が苦手な方には、筋膜リリース整体によって筋肉や筋膜の緊張を整えていきます。
ただし、硬くなった筋肉を緩めるだけでは、同じ動作を繰り返したときに再び負担が集中する可能性があります。
そこで施術後は、肩甲骨と腕を連動させる動きや、胸の動きを取り戻す動的ストレッチなどを行い、「神経と筋肉の連携=体の動かし方」を整えていきます。
当院が大切にしているのは、施術でつらい部分を整えることと、負担が集中しにくい体の使い方を身につけることです。
まとめ
腕を上げていると起こる手のしびれや重だるさには、斜角筋や小胸筋周辺で神経・血管に負担がかかる状態、棘下筋などにできたトリガーポイント、首の神経の問題、肩甲骨や上半身の使い方など、さまざまな原因が考えられます。
「肩こりだから仕方がない」「腕の筋力が弱いだけ」と決めつけず、どの動作で症状が出るのかを詳しく確認することが大切です。
洗濯物を干す、ドライヤーを使う、つり革につかまるといった動作で、肩から手にかけての痛みやしびれが続いている方は、一度ご相談ください。
どこへ行っても良くならない痛み・しびれでお悩みなら、大阪市鶴見区放出のY’s body care整体へご相談ください。
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参考資料
- American Academy of Orthopaedic Surgeons:Thoracic Outlet Syndrome
- American Academy of Orthopaedic Surgeons:Cervical Radiculopathy
- Barbero M, et al. Myofascial pain syndrome and trigger points
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