車の乗り降りで股関節が痛い理由|ねじり動作のクセに注意
2026.01.22. 更新
はじめに|車の乗り降りで股関節がつらい人へ
「車から降りるときに股関節が痛む」
「乗り込む瞬間にズキッとする」
「平地では大丈夫なのに、車の動作だけつらい」

このようなお悩みは少なくありません。
一般的に「股関節が硬いから」「年齢のせい」「変形しているのでは」と不安になる方もいますが、車の乗り降りで出る違和感や痛みは、股関節そのものだけの問題とは限らないと考えられています。
股関節は、体重を支えながら大きく動く関節です。
そのため、腰・骨盤・膝・足首、そして体幹との連動がとても重要になります。
どこか一か所の動きが小さくなると、別の場所に負担が集中しやすくなり、その結果として股関節に違和感や痛みが出やすくなるケースがあります。
股関節の痛みによく見られる特徴
股関節の違和感や痛みには、次のような特徴が見られることが多いとされています。
・歩き始めや立ち上がりで違和感が出やすい
・階段や坂道でつらくなることがある
・あぐらや靴下を履く動作がやりにくい
・日によって楽な日とつらい日がある
・左右差が出やすいが、固定ではない
これらは「股関節だけが悪いから」起こるというより、体全体の動き方の偏りが関係していると考えられています。
股関節はどんな役割をしている関節か
股関節は、体の中でも特に大きな可動域を持つ関節です。
立つ、歩く、座る、方向を変える、階段を上る下りるといった日常動作の中心的な役割を担っています。
特徴として、
・体重を支えながら動く
・腰や膝、足首と強く連動する
・安定させようとして力を入れすぎると、かえって動きが小さくなりやすい
という性質があります。
そのため「ブレないようにしよう」「しっかり支えよう」と無意識に力を入れすぎると、股関節本来のしなやかな動きが出にくくなり、結果として負担が偏りやすくなることがあります。
車の乗り降り動作の特徴
車の乗り降りは、日常の中でも独特な動きです。
・座った姿勢から立ち上がる
・体をひねりながら足を出す
・片脚に体重を乗せる時間が長くなる
という要素が同時に重なります。
特に多いのが、上半身だけを先にひねって、足や骨盤の動きが遅れるパターンです。
このとき、
・腰や体幹の動きが少ない
・骨盤があまり動かない
・普段から歩幅が小さい
・座る時間が長い
といった状態が重なっていると、股関節周囲の筋肉に負担が集中しやすくなると考えられています。
「ねじり動作のクセ」とは
車の乗り降りで股関節がつらくなる方に多いのが、
「体幹や骨盤があまり動かず、股関節だけでねじろうとする」動き方です。
本来は、
・体幹がゆるやかに回旋する
・骨盤が一緒に動く
・股関節と膝、足首が連動する
という動きが自然に組み合わさります。
しかし、
・長時間の座位
・足を組む習慣
・片足重心
・体をあまり動かさない生活
が続くと、骨盤や体幹の動きが少しずつ小さくなっていきます。
その結果、車の動作でも「股関節だけ」でひねる動きになりやすく、特定の筋肉に負担が集中しやすくなると考えられています。
生活習慣から痛みまでの流れ
当院では、次のような流れで股関節の違和感が出やすくなると考えています。
生活習慣
→ 同じ姿勢・同じ体の使い方
→ 股関節や骨盤の動きが小さくなる
→ お尻や太ももに負担が集中
→ 股関節に違和感や痛みが出やすくなる
たとえば、
・長時間座りっぱなし
・足を組む、片側に体重をかける
・歩幅が小さい歩き方
・腰や体幹をあまり動かさない
こうした習慣が積み重なることで、股関節の動きが少しずつ制限され、結果として車の乗り降りなど負荷のかかる場面で症状が出やすくなるケースがあります。
姿勢は「形」ではなく「結果」
「姿勢が悪いから股関節が痛い」と言われた経験がある方も多いかもしれません。
しかし当院では、姿勢は「整えるもの」ではなく、体がどう動いているかの結果として現れる状態だと考えています。
関節や筋肉がスムーズに動いていれば、
自然と立ち姿や座り方、動作も安定しやすくなります。
逆に、どこかの動きが小さくなると、体は無意識に楽な使い方に切り替わり、その結果として姿勢の形が変わっていきます。
股関節の問題も、
骨盤の角度や姿勢の形そのものより、
「どう動いているか」「どう使われているか」の積み重ねが先にある、
という流れで考えることが大切です。
体の使い方を決めている要素
体の使い方は、意識だけで決まっているわけではありません。
・筋肉や関節、骨盤の動き
・固有受容器(体の位置や動きを感じる感覚)
・呼吸による体幹の安定
・モーターコントロール(脳と神経が、どの筋肉を・どの順番で・どのくらいの力で使うかを調整する“体の動かし方のコントロール”)
・小脳や脳幹による無意識の姿勢・動作制御
こうした要素が組み合わさって、私たちは無意識に体を動かしています。
「股関節を意識して動かそう」と頑張りすぎると、
かえって動きがぎこちなくなることがあります。
それは、本来無意識で行われている調整を、意識で邪魔してしまうためと考えられています。
車の乗り降りも、自然な連動が働いている方が、負担が分散しやすい動きになりやすいのです。
当院の考えるアプローチ
当院では、股関節だけを見るのではなく、
お尻、太もも、体幹など、股関節の動きに影響しやすい筋肉の緊張に着目します。
トリガーポイントを基準に、
股関節の動きを邪魔している可能性のある部位を確認し、
股関節が動きやすく、負担が偏りにくい状態を目指すことを目的としています。
そのために、
・緊張が強くなりやすい筋肉へのアプローチ
・体の使い方が変わりやすい土台づくり
をサポートしていきます。
体の使い方・動きの見直し
体の使い方を見直す目的は、「鍛えること」ではありません。
・股関節、骨盤、体幹の連動を思い出す
・使いすぎた筋肉を休ませる
・動きの選択肢を増やす
こうしたことを通して、
「車の乗り降りが楽に感じられるケースが多い」
という傾向が見られます。
ただし、体の状態や生活環境によって変化の出方は異なります。
無理に意識しすぎず、自然な動きが出やすい環境を整えていくことが大切です。
まとめ|車の痛みは体全体からのサイン
車の乗り降りで股関節が痛くなると、
「股関節が悪いのでは」と不安になる方が多いですが、
その背景には、体幹や骨盤、足の使い方の偏りが関係しているケースがあります。
生活習慣
→ 同じ姿勢・同じ体の使い方
→ 動きが小さくなる
→ 負担が一部に集中
→ 車の動作などで違和感が出やすくなる
この流れを理解することで、
「なぜ動作で症状が変わるのか」
「体の使い方をどう見直す必要があるのか」
が少しずつ見えてきます。
股関節だけに意識を向けるのではなく、
体全体の動きのつながりを見ることが、
車の乗り降りのつらさを考える大切な視点だと、当院では考えています。
大阪市鶴見区放出で股関節の痛みでお悩みの方は、ワイズボディケア整体、ワイズはりきゅうへお気軽にご相談ください。
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