ゴルフ後に膝の内側が痛い|骨に異常がなくても起こる“膝痛”の原因とは?
2025.11.06. 更新
ゴルフ後に膝の内側が痛い
〜股関節・足首・モーターコントロールの関係〜

58歳・男性。
週末は趣味でゴルフを楽しみ、仕事では工場で1日に2万歩ほど歩くことも多いとのこと。
ある日、ラウンドの翌日に自宅で胡坐をかいて座っていたところ、立ち上がろうとした瞬間――右膝の内側にズキッと痛みが走りました。
そのときは「少し使いすぎたかな」と思い、しばらく休むと痛みはいったん落ち着きましたが、数日後から座っていて立ち上がるときの痛みが強くなってきたそうです。
整形外科でレントゲン検査を受けた結果、「骨には異常なし」と言われました。
しかし、痛みは改善せず、「スイングの時にも違和感を感じていたし、もしかするとゴルフの動きが関係しているのかもしれない」と感じ、当院に来院されました。
骨に異常がないのになぜ膝が痛むのか
膝の関節を動かしているのは、骨そのものではなく筋肉や靭帯・腱などの組織です。
これらの組織が緊張したり、微細な損傷を起こしていると、骨に異常がなくても痛みが出ます。
膝の軟骨は表層から石灰化軟骨層まで4層の構造になっていますが、実は軟骨そのものには神経が通っていません。
よく「軟骨がすり減って痛い」と言われますが、軟骨が削れてもそれ自体では痛みを感じないのです。
痛みを感じるのは、その下の「軟骨下骨」や、周囲の靭帯・滑膜といった組織が刺激を受けたときです。
つまり、レントゲンで骨が正常でも、筋肉・靭帯・腱といった軟部組織の問題で痛みが起こることは珍しくありません。
膝の痛みは膝だけの問題ではない
膝は「股関節と足首の間」にある中間の関節です。
そのため、どちらかの動きが悪くなったり不安定になると、膝がその代わりに動いてしまい、余計なストレスを受けやすくなります。
股関節が硬い・支える力が弱い場合
股関節の動きが悪いと、歩く・しゃがむ・スイングする動作で膝が内側にねじれ(ニーイン)やすくなります。
特に中殿筋など骨盤を支える筋肉がうまく働かないと、脚が内側に倒れ、膝の内側(鵞足部や内側側副靭帯)に負担が集中します。
このように股関節の動きや筋の働き方(コントロール)の乱れが、膝痛の原因になるケースは少なくありません。
足首が硬い・衝撃を吸収できない場合
足首の柔軟性も大切です。
歩く時、踵から地面に着地しますが、足首が十分に反らない(背屈できない)と、衝撃を吸収できず膝に負担がかかります。
スキー靴のように足首が固まった状態では、ロボットのような歩き方になり、膝にねじれストレスがかかってしまうのです。
モーターコントロールの乱れが膝を痛める理由
最近の研究では、膝の痛みの多くに「モーターコントロール(運動制御)」の乱れが関係することが報告されています。
モーターコントロールとは、**脳や神経が筋肉をどう動かすかという“動きの指令システム”**のことです。
たとえば本来、歩行やスクワットでは「股関節 → 膝 → 足首」の順にスムーズに動くことで、衝撃やねじれを分散します。
しかし、股関節の動きが悪く膝から先に動き出してしまうと、膝関節に過剰なねじれや圧縮ストレスがかかります。
また、長年のクセや痛みの回避動作によって「よく使う筋肉」と「休んでいる筋肉」に偏りが生じると、
正しい動きのパターン(モーターコントロール)が崩れていきます。
その結果、
本来股関節で吸収すべき衝撃を膝で受けてしまう
体重移動のタイミングがずれて関節にねじれが生じる
一部の筋肉だけが過剰に働く
といった状態が起こり、膝の痛みへとつながります。
実際に、膝関節障害のある人では筋肉の働く順序や発火タイミングに違いがあることが報告されています(Stensdotter et al., Motor Control of the Knee, 2005)。
また、2023年の研究では、動的な膝の制御(Dynamic Knee Control)の乱れと膝痛・機能低下の関連が示されています(Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2023)。
さらに、体幹や骨盤の動きが不十分な人ほど膝の負担が大きくなるという報告もあります(Sports Medicine – Open, 2022)。
これらの研究から、「体の動きの制御」や「関節の連動性」も痛みの一因になるということが明らかになってきています。
当院の治療方針
当院では、痛みが出ている膝だけをみるのではなく、**「どのように動いているか」**を重視して評価します。
関節の柔軟性だけでなく、股関節・膝・足首の連動や体幹の安定性を含めて、全身のバランスを分析します。
鍼治療では、深部の筋肉や靭帯に直接アプローチし、血流を促して自然治癒力を高めます。
鍼による微細な刺激が組織の修復反応を促し、痛みの原因となる組織の回復を助けます。
整体では、骨盤や背骨、関節のバランスを整え、身体全体の動きやすさを取り戻していきます。
モーターコントロールの乱れがある場合は、施術後に正しい動きを再学習する簡単なエクササイズを取り入れ、再発を防ぎます。
まとめ
膝の痛みといっても、原因が膝そのものにあるとは限りません。
股関節や足首の動き、そして「体の動きの制御(モーターコントロール)」の乱れによって膝に負担がかかるケースも多くあります。
「骨に異常はない」と言われても痛みが続く方は、
体全体のバランスや動き方に目を向けることが改善の近道です。
当院では、鍼・整体・運動を組み合わせ、
痛みの根本的な原因にアプローチしていきます。
🔍参考文献(簡易表記)
Stensdotter A. K. Motor Control of the Knee. University of Umeå, 2005.
J Orthop Sports Phys Ther. 2023;53(5):1–10. “Dynamic Knee Control and Knee Pain.”
Sports Medicine – Open. 2022;8(1):104. “Trunk Biomechanics in Individuals with Knee Disorders.”
大阪市鶴見区放出で膝の痛みでお悩みの方は、ワイズボディケア整体、ワイズはりきゅうへお気軽にご相談ください
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