クビのつけねから腕が痛くてどうしようもない

症例報告　54歳　男性　仕事：デスクワーク、症状：左肩～腕の痛みとしびれ

左手の人差し指、親指にピリピリした痺れを感じて一カ月、痺れに加えて肩から腕にかけていつも違和感、怠さを感じるようになり辛さで仕事に集中できなくなる。

特に辛いのが自転車に乗ると痛みとしびれが酷くなり、15分も乗っていると肩～前腕にかけて痛くなってきて、自転車を止めて腕を振ったりしながら休まないといられない。

余りにも辛いので、病院でレントゲン検査をしてもらうことにし、近所の病院で診てもらった。

病院に行き、症状を説明すると、直ぐにクビのレントゲンを撮られたがレントゲン検査では異常がなくストレートネックになっていると言われた。

そのストレートネックが原因ではないかと言われた。

病院でのリハビリを受けて帰るように言われたので、電気治療、10分ほどのマッサージ、あとはシップ、痛み止めの薬をもらった。

リハビリには1週間に2回来るようにと言われたので通っているが症状が一向に良くならない。

考察

デスクワークを1日中している方は、段々と頭が前方に出てきます。

このような姿勢で仕事していると、頭の重さは約体重の10％ぐらいと重いのでクビの中心から前方にずれた頭はさらにクビに負担をかけてしまいます。

クビの骨は7個ありブロック重ねるように積み重なっています。

クビは前方に軽く湾曲しているのが正常です。

クビの骨が湾曲しているのは生理的湾曲と言って頚椎にかかる負担を分散しているのですが、頭が前に出る姿勢になると重力で下方向に頭の重さがかかり、湾曲しているクビの骨は真っすぐに並ぶようになるのでクビの強度が落ちて負担がかかりやすくなり、ストレートネックな状態となります。

このような姿勢で一日中、毎日生活をしているとクビの後ろ側や背中、後頭部の筋肉に負担がかかり、筋肉が過剰に緊張し血流が悪くなり酸素不足、栄養不足となり筋肉の栄養状態が悪化して体は危険を感じるようになります。

危険を感じた脳は、体を守るために痛みを感じる物質を大量に体に出すようになります。

このようにして次第に痛みを首や背中、後頭部に痛みを感じたり、しびれが起こるようになります。

自転車に乗った際に痛みやしびれが酷くなるのは、自転車に乗る姿勢では、通常の姿勢より腕を上げなければならないことから首周りの筋肉の緊張が高まるため血流が悪くなるからだと考えられます。

当院の治療

当院では、頚や背中や後頭部にかかっている筋肉の緊張を和らげたり、バランスを整え血流を良くしていきます。

通常の治療院ではここで終わりではないかと思います。

しかし、姿勢や関節、背骨の機能が悪いままでは筋肉に負担がかかり、血流が悪くなり痛みが起こります。

ですから姿勢や関節、背骨の機能を改善する運動やストレッチを行います。

運動と言ってもまずは痛みを和らげることを優先して治療を進めていきます。

治療

整体
当院では痛みを起こしている頚の筋肉や背中の筋肉の緊張を和らげたり、背骨、関節を整えバランスが取れることで血流が良くなります。

鍼灸
痛みが長い間つづいていると筋肉のコリも頑固でより血液の循環が悪くなっているので、直接患部を鍼で刺激することで血流などが改善しやすくなり、また体に鍼で傷をつけることで回復力が高まるというメリットが大きいです。

ピラティス

当院では初診時に姿勢や関節、背骨を詳細に調べて、それらからの影響を明確にして問題点を改善する運動やストレッチも治療と組み合わせて行うようにしています。

なぜなら姿勢や関節、背骨が正しい動きをしていないと同じ痛みを繰り返してしまうからです。

その運動の方法にはピラティスを用いて行います。

ピラティスは、身体の調整とバランスを改善するための運動法です。第二次世界大戦中にジョセフ・ピラティスによって開発され、体の中心部であるコアを強化し、柔軟性、筋力、姿勢、姿勢を向上させることを目的としています。

ピラティスは、年齢やレベルに関係なく、あらゆる人に適した運動法ですから無理なく安全に行うことが出来ます。

また鍼灸の国家資格を持った私が指導しますからより安全に安心して行っていただけると思います。

クビの痛み、クビから起こる手の痺れでお悩みの方はご相談ください。

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